業務用無線とアマチュア無線

無線機には主に業務用無線とアマチュア無線があります。用途が業務か趣味かに分かれます。下記の表をご参考にしてください。
有害鳥獣捕獲・駆除は業務になりますので、業務用無線を利用し、通常の猟期におこなう狩猟ではアマチュア無線を使うことになります。
銃砲所持許可や狩猟免許に気を取られていて無線免許の取得を忘れないようにしましょう。
忘れがちなのはアマチュア無線は免許をもっていても開局しなければ電波を出すことができないことです。免許を取得して無線機を購入したらすぐに開局申請を行うことを心がけてください。現在ではインターネットからでも開局申請が行えます。便利な世の中になりました。
昨今、違法無線に対する電波法の取締りが厳しくなり。無免許・無開局で電波を出した場合は1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金刑に処される可能性があります。
また、開局申請時には無線機を購入していなければなりませんが、日本で電波を出す場合の無線機は技術基準適合証明又は技術基準適合認定(いわゆる技適マーク)に合格している無線機しか利用してはいけません。
中国製などの安価で大出力の無線機を購入しても開局申請できませんし、電波を出せば違法となりますので、安いからといって購入することは絶対にやめましょう。

余談ですが、皆様が利用している携帯電話・スマートフォンにも技適マークが付いています。
設定画面に表示する機種がほとんどですが、バッテリーを取り外せるタイプの機種は、本体のバッテリーを外したところに表示されている場合もあります。
実は携帯電話・スマートフォンの利用にも無線局の免許が必要ですが、携帯電話事業者が包括的に免許を取得しているので、利用者は販売店で手続するだけで利用できるようになっているのです。
無線の種類と用途
種類/機能 | 用途 | 従事者 免許 | 使用料 | 出力 | 狩猟利用 |
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一般業務用無線 | 業務用 | 主任無線従事者 | 通信料2,000円/月 | 25W以下 | × タクシー無線などの 利用で無線従事者が 必要なので不可 |
特定小電力無線 | 業務用 | 不要 | 電波利用料 400円/年 | 1W以下 | × 200m前後しか電波が 届かないため不可 |
IP無線機 | 業務用 | 不要 | 電波利用料 400円/年 | 電話回線 | × 電話回線を使うため 山では通信不可 |
デジタル簡易無線(登録局) | 業務用 | 不要 | 電波利用料 400円/年 | 5W以下 | ◎ 登録のみで利用可能 |
デジタル簡易無線(免許局) | 業務用 | 必要 | 電波利用料 400円/年 | 5W | △ 免許が必要 |
4級アマチュア無線機 | アマチュア用 | 必要 | 電波利用料 300円/年 | 20W以下 | ○ 免許資格取得が容易 開局手続が必要 |
3級アマチュア無線機 | アマチュア用 | 必要 | 電波利用料 300円/年 | 50W以下 | △ 開局手続が必要 |
2級アマチュア無線機 | アマチュア用 | 必要 | 電波利用料 300円/年 | 200W以下 | △ 資格取得が困難 |
1級アマチュア無線機 | アマチュア用 | 必要 | 電波利用料 300円/年 | 上限なし | △ 資格取得が困難 |
アマチュア無線従事者免許取得
これから4級アマチュア無線を取得する方は、講習会で取得可能です。講習会日程の詳細は下記よりご参照ください。
講習会と言っても国家試験ですので、もちろん終了試験はありますが、きちんと聞いていれば合格しますし、万が一不合格でもすぐに補講してくれます。