青梅・福生・あきる野 青年会議所主催の合同事業に参加させていただきました。

~意外?獣害!災害!?あなたの知らない狩猟の世界~
【意外?獣害!災害!?あなたの知らない狩猟の世界】と銘打った青年会議所の合同事業に参加してまいりました。
数か月前に青梅市役所経由で青梅青年会議所の担当者より連絡があり、
- 野生鳥獣による食害によって引き起こされる山林の裸地化による土砂災害の実態把握。
- その対策として有害鳥獣駆除をしている猟友会の活動を体験し、有害鳥獣駆除の現状を把握。
- 有害鳥獣として駆除された鳥獣の有効活用として、ジビエ肉などを有効活用し地域資源として活用検討


以上の視点で青年会議所の合同事業として取り組みたいというご相談がございました。
青梅猟友会としても地域の若い方たちに、狩猟の魅力と厳しさ、有害鳥獣駆除の実態、さらにジビエの有効活用のために協力させていただくこととなりました。
まずは、事前に青年会議所の代表として6名の方に有害鳥獣駆除の現場に参加いただきました。
道なき道を登り、大物の鹿を捕獲したのち、沢から引き出す作業に従事いただきました。
有害鳥獣駆除活動には多くの人員が必要であることや、かなりの重労働であること、チームワークが大事であることをご理解いただけたと思います。
また、日頃の運動不足など、不摂生も痛感されていたようでした。・・・・・


山から獲物を運び出し、当会クラブハウスまで運搬。
市役所に提出するサイズや体重などの個体調査表の記入を済ませ、処分のための解体作業もお手伝いいただきました。
皮剥ぎから、肉と骨の切り分けなど、ナイフ1本での解体作業を体験いただいたことで、一通りの有害鳥獣駆除業務を体験していただきました。
次に奥多摩市のアメリカ村に日時と場所を移し、数十名と多くの青年会議所メンバーがご参加のもと、獣害問題について意見交換させていたきました。
東京都害獣対策議員連盟の天野会長からは貴重な東京都の害獣対策の現状をお話しいただきました。
当会からは猟友会の現状と取り組みとして、ハンター人口の減少と高齢化、有害鳥獣駆除の現状と新規入会促進活動などのお話しをさせていただきました。


その後はパネルディスカッションとして
- 西多摩地区におけるジビエ利活用の現状と課題
- 捕獲後の処理体制、処理施設の充実
- 衛生的な問題、法的な手続きの問題
- 【売る】ために必要な視点
- 地域住民がジビエに親しむための取組
など多くのジビエ利用についての問題や課題に対して意見交換をさせていただきました。
まだまだ課題は多いものの、若い世代の力を借りて1歩づつ問題を解決し新たな地域産業へ成長することを望むばかりです。
最後に締めくくりとして「有害鳥獣駆除後の活用法について学ぶ」と題し、ジビエ料理の体験会が実施され、参加者のご家族も一緒にジビエ調理体験を通してジビエ料理を堪能しておりました。
今後は青年会議所として委員会報告の中で、事業を通して得た意見などを基に青梅市へジビエ活用推進に向けた提言書の提出を目指すことのことでした。

今回の合同事業を通して、地域の若い方たちに獣害や狩猟、ジビエ料理などについてご理解いただけたことは当会にとっても非常に有意義な時間となりました。
また、狩猟へのご興味のある方から、多くのご質問をいただき、これから狩猟を始めたいなどのご意見もいただけたことは喜ばしい限りです。
ご尽力いただきました青梅・福生・あきる野 青年会議所の皆様には、この場をお借りして感謝、ならびに御礼を申し上げます共に、益々のご活躍を期待しております。
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